【投資関連サービスへの慎重な考察】

CMAと呼ばれているチャートマスターアカデミーは、根崎優樹と山城武が販売責任者を務め、株式会社チャートマスターや株式会社SFTが運営企業として名を連ねているようです。所在地は沖縄県宜野湾市宇地泊65番地4の3Fで、連絡先としては080-7980-3845が記載されています。公式サイトにはhttp://chart-ma.com/cm/top/と案内されており、表向きには詐欺だとは断言されていないものの、こうしたサービスに参加するだけで簡単に投資の世界で勝てるほど甘くはないと感じます。実際、投資関連の詐欺が急増している現状を考えると、利用を検討する際は細心の注意を払ったほうがいいでしょう。

投資情報商材の実態を話し合う掲示板としては、たとえばhttp://riskhedge.observer/forums/forum/%EF%BD%86%EF%BD%98/が挙げられています。また、GHL(グローバルハイシティリミテット)の被害を訴える場としてhttp://riskhedge.observer/forums/topic/%EF%BD%87%EF%BD%88%EF%BD%8C%EF%BC%88%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%89%E8%A2%AB%E5%AE%B3/のような情報交換サイトもあるようです。こうした例を挙げるまでもなく、数多くの怪しい商品やサービスが存在しているため、似たような性質のものには厳しい目を向ける人が増えているといえるでしょう。

私自身もこれまでさまざまな投資系の教材を見てきましたが、今回のCMAチャートマスターアカデミーについても、セールスレターを読む限りでは不安を拭いきれない印象を受けます。特に気になったのは、スクールの説明文に「CFGというところはブッシュ元大統領にも表彰された本格派で、講師150人・生徒6,000人という規模に加え、全講師が1億円トレーダーだ」という趣旨の記述がある点です。著名人や海外の大物政治家などを持ち出すのは、詐欺的な手法でよく使われるパターンでもあります。大金を支払えば誰かに名義だけを貸してもらい、さも公的な評価を得ているように見せかけるケースが少なくないからです。

過去には小林旭や松方弘樹を広告塔にした円天事件、ピースやほしのあきを使ったペニオクの騒動、さらに毛利衛や市川染五郎が関わったMRI関連の問題など、いずれも有名人を利用して信用度を高めようとするケースが報告されてきました。最近では塚本高史の名前が出てくる「いつかはゆかし」という商品も疑いの目で見られており、こうした状況を踏まえると、有名人との結びつきを強調する宣伝は安易に信用しないほうがいいと考えています。さらに、みんなのおおやという名称の企業にも怪しい噂があるという指摘があり、こちらについても用心すべきだという声が聞かれます。

そもそもFXは9割以上の利用者が損をして終わるともいわれるほど厳しい世界です。それなのに、あまり詳しく知らない相手から少し指導を受けただけで、本当にリスク管理がしっかりとできるようになるのかは疑問を禁じ得ません。とりわけ、身元のはっきりしない人物がネット上で発信している情報だけを鵜呑みにして、金融庁や消費者庁の公表データは軽視するという姿勢はリスクを高める原因になりかねないと思います。

さらに、為替相場は各国の経済状況や政治家の発言、輸出入のバランスなど多種多様な要素に左右されるため、継続して利益を出すのは難易度が非常に高いといわれています。近年ではヘッジファンドでも大幅な損失を計上する例が目立ち、たとえ収益を上げても低いリターンにとどまることが多いのが現状です。こうした背景を考えると、チャート分析だけで先々の値動きを正確に予測するのは簡単ではないはずです。仮に画期的な分析ツールが開発されたとしても、市場参加者がみな同じ方法を使えば使うほど、それ自体が形骸化してしまいます。そうした仕組みを知ったうえで取り組まないと、過剰な期待を抱いてしまい、結果的に大きな失敗を招いてしまう恐れがあるのではないでしょうか。

結局のところ、誰かの勧める投資サービスが「詐欺」なのかどうかは、すぐに断定できるものではありません。しかし、安易に華やかな宣伝文句に引き寄せられると、大切なお金や時間を失うリスクが高まるのは確かです。とりわけ、CMAチャートマスターアカデミーのような教材を利用するなら、運営元の情報や実際の成果とされる数字に対して、冷静に検証する姿勢が大切だと思います。慎重に判断し、どうしても疑念が拭えない場合は、手を出さないほうが無難ではないでしょうか。

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