個人がヤフオクで福袋を販売することは、法律上問題がないとされています。例えば、ゲームソフトの福袋に同一タイトルのゲームを複数含めても違法ではなく、総額が販売価格を下回る内容の商品を福袋として販売することも法律違反にはなりません。また、ギャル系ファッションの福袋にユニクロの服を混ぜても、解釈次第ではギャル系ファッションとみなすことが可能なため、法的な問題にはならないとされています。
ただし、こうした行為は購入者にとって不満や不信感を抱かせる原因となり得ます。特に、商品の内容が購入者の期待を大きく裏切る場合には、詐欺的だと感じられることも少なくありません。しかし、こういったケースで警察が動くことはほとんどなく、購入者が泣き寝入りせざるを得ない状況に陥ることが多いのが現実です。
ヤフオクは非常に便利なプラットフォームである一方で、こうしたリスクが潜んでいることも事実です。大手企業が提供する福袋が一定の基準を保っているのは、信頼を失うリスクを避けるためです。しかし、個人で販売する場合には、信頼よりも利益を優先する出品者がいることも否定できません。
購入者がこうした問題に対処するには、法的手段を取ることが考えられますが、少額の代金を巡る裁判は費用対効果が合わないため、現実的ではないことが多いです。そのため、購入者は自己防衛の意識を持ち、信頼できる出品者を選ぶことが重要です。
また、詐欺に対する法律が厳しくないことが、こうした行為を助長しているとの指摘もあります。詐欺罪の適用条件が厳しい背景には、既得権益層にとって都合が良い側面があるとも言われています。詐欺被害を防ぐためには、個々人が十分に注意を払い、取引先を慎重に選ぶことが大切です。